iPhone 5 と iPhone 5s、見た目は似ているけれど、実は色々な違いがあります。今回は、この二つのモデルの「iphone 5 と 5s の 違い」を分かりやすく、そして詳しく解説していきます。どちらを買おうか迷っている人、買い替えを検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
デザインと素材:見た目だけじゃない!
まず、外見から見ていきましょう。iPhone 5 は、全体的に洗練されたデザインが特徴でした。アルミニウム製のボディは軽くて丈夫で、持ちやすいのが魅力でしたね。カラーバリエーションも、シルバーとブラック(スペースグレイの前身)の2色展開でした。
一方、iPhone 5s は、iPhone 5 のデザインをベースにしつつ、いくつかの改良が加えられています。最も分かりやすい違いは、カラーリングです。iPhone 5s では、定番のシルバーとブラックに加え、新たに「ゴールド」が追加されました。このゴールドは、上品で高級感があると、当時とても人気でした。
素材面では、iPhone 5s も引き続きアルミニウム合金を採用していますが、より傷つきにくい処理が施されていると言われています。また、ボタンのデザインにも subtle な違いがあり、iPhone 5s のホームボタンは、指紋認証センサー「Touch ID」を搭載するために、少しフラットでリング状のデザインに変更されています。
- iPhone 5: シルバー、ブラック
- iPhone 5s: シルバー、ブラック、ゴールド
性能:CPUとグラフィック性能の進化
iPhone 5 と 5s の最も大きな違いの一つは、搭載されているチップ、つまり「頭脳」の部分です。iPhone 5 には「A6チップ」が搭載されていましたが、iPhone 5s には、さらに高性能な「A7チップ」が搭載されています。
このA7チップは、CPU(中央処理装置)の性能が約2倍、グラフィック性能(画像処理能力)も約2倍に向上しています。これにより、アプリの起動や操作が格段に速くなり、ゲームなどのグラフィックが綺麗なアプリも、よりスムーズに楽しめるようになりました。
さらに、iPhone 5s には「M7モーションコプロセッサ」という、動きを検知するためだけの特別なチップが搭載されました。これにより、フィットネスアプリなどで、より正確に歩数や活動量を計測できるようになり、バッテリーの消費も抑えられるようになりました。
- CPU性能の向上
- グラフィック性能の向上
- M7モーションコプロセッサの搭載
カメラ機能:暗い場所でもキレイに!
カメラも、iPhone 5 と 5s で大きく進化しています。iPhone 5 のカメラも当時としては高性能でしたが、iPhone 5s では、さらに画質が向上しました。
iPhone 5s の背面カメラは、8メガピクセルである点はiPhone 5と同じですが、センサーサイズが大きくなり、レンズの開放F値もF2.2と明るくなっています。これにより、特に暗い場所での撮影において、より明るく、ノイズの少ない写真を撮ることができるようになりました。
また、iPhone 5s では「True Toneフラッシュ」が採用されました。これは、被写体や周囲の光の状況に合わせて、2つのLED(白とアンバー)を適切な明るさと色合いで点灯させる機能です。これにより、フラッシュを使った撮影でも、より自然な肌の色合いや、本来の色に近い写真が撮れるようになりました。
| 機能 | iPhone 5 | iPhone 5s |
|---|---|---|
| 背面カメラ画素数 | 8メガピクセル | 8メガピクセル |
| レンズ開放F値 | F2.4 | F2.2 |
| フラッシュ | シングルLED | True Toneフラッシュ |
セキュリティ:指紋認証「Touch ID」の登場
iPhone 5s で最も革新的だった機能の一つが、指紋認証センサー「Touch ID」の搭載です。iPhone 5 には、この機能はありませんでした。
Touch ID を使うことで、パスコードを入力する手間なく、ホームボタンに指を置くだけでロック解除やApp Storeでの購入などができるようになりました。これは、セキュリティを高めつつ、使い勝手を向上させる画期的な機能でした。
指紋の登録は一度で完了し、その後はホームボタンに指を置くだけで、素早く正確に認証してくれます。このTouch ID の登場は、その後のスマートフォンのセキュリティ機能に大きな影響を与えました。
Touch ID は、単にロック解除だけでなく、iTunes Store や App Store での購入時にも利用できるため、より安全に、そして手軽にコンテンツを購入できるようになりました。
- iPhone 5: パスコード入力のみ
- iPhone 5s: Touch ID(指紋認証)搭載
バッテリー持ち:どれくらい変わった?
iPhone 5 と 5s のバッテリー持ちを比較すると、iPhone 5s の方が若干改善されています。これは、CPUの効率化や、先ほど紹介したM7モーションコプロセッサの恩恵によるものです。
Appleの公表値では、連続通話時間やインターネット利用時間において、iPhone 5s の方がiPhone 5 よりもわずかに長くなっています。ただし、劇的な変化というよりは、地道な改善といった印象です。
具体的な数字で比較すると、以下のようになります。
- 連続通話時間: iPhone 5 約10時間 → iPhone 5s 約10時間 (ほぼ同等)
- インターネット利用時間 (Wi-Fi): iPhone 5 約8時間 → iPhone 5s 約10時間
- ビデオ再生時間: iPhone 5 約10時間 → iPhone 5s 約10時間 (ほぼ同等)
OSの対応:最新機能を使えるのは?
iPhone 5 と 5s は、どちらもiOSを搭載していますが、OSのアップデート対応に違いが出てくることがあります。iPhone 5s は iPhone 5 よりも新しいモデルであるため、より長く最新のiOSバージョンに対応することができます。
これは、最新のアプリが利用できたり、新しい機能が使えるようになったりすることを意味します。また、セキュリティアップデートも提供される期間が長いため、より安心して使い続けることができます。
例えば、ある時点で最新のiOSバージョンにアップデートできるのは iPhone 5s までで、iPhone 5 はその一つ前のバージョンでサポートが終了してしまう、といったことが起こり得ます。したがって、長く最新の機能を使いたい場合は、新しいモデルを選ぶ方が有利です。
- iPhone 5: サポートされるiOSバージョンに限りがある
- iPhone 5s: より長く最新のiOSバージョンに対応
まとめ:結局どちらがおすすめ?
さて、ここまで「iphone 5 と 5s の 違い」について詳しく見てきました。デザイン、性能、カメラ、セキュリティ、バッテリー、OS対応と、多くの点でiPhone 5s がiPhone 5 を上回っています。
特に、指紋認証「Touch ID」や、より高速になったCPU、そして暗い場所でも綺麗に撮れるカメラは、iPhone 5s の大きな魅力です。もし、今からどちらかを選ぶのであれば、予算が許す限りiPhone 5s の方が、より快適で便利な体験ができるでしょう。ただし、あくまでも昔のモデルですので、最新のiPhoneと比較すると性能差は大きいです。それでも、価格を抑えたい、またはシンプルな機能で十分という方には、それぞれの良さがあると言えるでしょう。