「動名詞と不定詞の違い」をマスターしよう!これで英語の文がもっと自由に!

英語の文法で「動名詞」と「不定詞」って、どっちも「〜すること」って意味になるから、混乱しやすいですよね?でも、実はこの二つには明確な使い分けがあって、その 動名詞と不定詞の違い を理解することで、英語の表現の幅がぐんと広がるんです。今回は、この二つの違いを分かりやすく、そして楽しく解説していきます!

動名詞と不定詞:形と意味の基本のキ

まず、一番基本的な違いは形です。「動名詞」は動詞の原形に「-ing」をつけた形。例えば、「read」が「reading」になるイメージです。一方、「不定詞」は「to」+動詞の原形。例えば、「to read」となります。

意味としては、どちらも「〜すること」という名詞の働きをすることが多いのですが、使われる動詞や文脈によって、どちらを使うべきかが決まってくるんです。 この使い分けが、英語の正確さを保つ上で非常に重要です。

  • 動名詞: reading (読むこと)
  • 不定詞: to read (読むこと)

動名詞が好まれるケース:習慣や趣味、感情の表現

動名詞は、主に習慣や趣味、あるいは感情を表す動詞の後ろによく使われます。「〜することが好き」「〜することをやめる」といった表現ですね。例えば、「I enjoy reading books.」(私は本を読むのが好きです。)のように、「enjoy」の後には「reading」が来ます。「stop」や「quit」も同様で、「He stopped smoking.」(彼はタバコを吸うのをやめた。)というように、過去にやっていた行為をやめた、というニュアンスで使われます。

これらの動詞は、その行為自体が習慣化されていたり、その行為によって生じる感情(楽しみ、後悔など)を伴うことが多いからです。 動名詞が使われる動詞のリストをいくつか覚えておくと、迷いが減りますよ。

  1. Enjoy + -ing
  2. Stop + -ing
  3. Quit + -ing
  4. Practice + -ing

不定詞が好まれるケース:目的や願望、未来への意志

一方、不定詞は、将来の目的や願望、あるいは未来への意志を表す動詞の後ろによく使われます。「〜するために」「〜したい」といったニュアンスです。例えば、「I want to travel the world.」(私は世界中を旅したいです。)という文では、「want」の後に「to travel」が来ています。これは、未来に「旅をする」という願望を表しているからです。

また、「hope」「wish」「plan」「decide」などの動詞も、未来の行動や計画を表すため、不定詞を伴います。「I decided to buy a new car.」(私は新しい車を買うことに決めました。)のように、決定した時点は現在でも、その行動は未来のことですよね。 不定詞が使われる動詞は、行動の「方向性」や「目標」を示すことが多いという特徴があります。

動詞 意味
want to + 動詞 〜したい(願望)
hope to + 動詞 〜することを望む(願望)
decide to + 動詞 〜することを決める(意志)

動名詞と不定詞、どちらも使える場合:意味が変わる?

実は、動名詞と不定詞、どちらも取れる動詞もあります。しかし、その場合、意味が変わってくることがあるので注意が必要です。例えば、「remember」。「remember + -ing」は「〜したことを覚えている」という過去の記憶を表しますが、「remember + to do」は「〜することを覚えておく、忘れないようにする」という未来の行動への注意を表します。「I remember meeting him last year.」と「I remembered to lock the door.」では、意味が全く違いますよね。

「forget」も同様で、「forget + -ing」は「〜したことを忘れる」となり、「forget + to do」は「〜することを忘れる(し忘れる)」となります。 このように、同じ動詞でも、後ろに来る形によってニュアンスが大きく変わるのが、動名詞と不定詞の面白いところでもあります。

他にも、「try」。「try + -ing」は「試しに〜してみる」という軽い試みを表し、「try + to do」は「〜しようと努力する」という、より大変な挑戦を表します。

  • Remember + -ing: 過去の記憶
  • Remember + to do: 未来の行動への注意

動名詞と不定詞:使役動詞との関係

使役動詞(let, make, have)の後ろに動詞が来る場合、形に注意が必要です。使役動詞は、原則として「〜させる」という意味で、その後に続く動詞は「動詞の原形」になります。例えば、「Let me speak.」(私に話させてください。)のように、「let」の後は「speak」という原形です。

ただし、これは「〜させる」という能動的な意味合いの場合です。「~してもらう」といった受動的な意味合いで「get」を使う場合は、「get + 人 + to + 動詞」という不定詞の形をとります。例えば、「I got him to clean my room.」(彼に私の部屋を掃除させた。)となります。 使役動詞の使い分けは、文の主導権が誰にあるのかを理解する鍵となります。

  1. Let/Make/Have + 人 + 動詞の原形
  2. Get + 人 + to + 動詞

動名詞と不定詞:前置詞の後ろは?

前置詞の後ろに来る動詞は、基本的に「動名詞」になります。例えば、「Thank you for helping me.」(手伝ってくれてありがとう。)のように、「for」の後には「helping」が来ています。「interested in」や「good at」なども同様で、「I'm interested in learning English.」(私は英語を学ぶことに興味があります。)のように、「in」の後には「learning」が来ます。

これは、前置詞が「〜という状況」や「〜という状態」を示すため、その状態や行為を名詞化する動名詞が適しているからです。 前置詞の後ろは動名詞!と覚えておくと、多くの場面で正しく使えます。

前置詞
for -ing Thank you for coming.
in -ing interested in playing soccer.
about -ing He is thinking about moving abroad.

動名詞と不定詞:感覚動詞との関係

感覚動詞(see, hear, watch, feel など)は、少し特殊な使い方をします。これらの動詞は、

  • 「〜するのを見る/聞く」(行動全体を見る)
  • 「〜しているのを見る/聞く」(進行中の行動を見る)
  • という二つの意味合いで、後ろに来る動詞の形が変わります。

    「感覚動詞 + 人 + 動詞の原形」とすると、「(人が)〜するのを(丸ごと)見る/聞く」という、行為の全体像を捉えているニュアンスになります。例えば、「I saw him cross the street.」(私は彼が道を渡るのを見た。)という場合、彼が道を渡りきるまで見ていた、という感じです。

    一方、「感覚動詞 + 人 + -ing」とすると、「(人が)〜しているのを(一部)見る/聞く」という、進行中の様子を見ているニュアンスになります。「I saw him crossing the street.」(私は彼が道を渡っているのを見た。)という場合、彼が道を渡っている最中だった、という感じです。 この違いを理解すると、より細やかな状況描写ができるようになります。

    「watch」や「listen to」なども同様の使い方ができます。例えば、「She watched him play the piano.」は彼女がピアノを弾く一連の動作を見たことを示し、「She watched him playing the piano.」は彼がピアノを弾いている途中の様子を見たことを示します。

    動名詞と不定詞:まとめと練習のヒント

    動名詞と不定詞の違い、いかがでしたか? 形や意味、そして使われる動詞によって使い分ける必要があることが、少しでも掴めたでしょうか。覚えることが多くて大変そうに感じるかもしれませんが、それぞれの動詞が持つ「習慣」や「目的」、「過去」や「未来」といったニュアンスを意識しながら例文をたくさん読むと、自然と身についていきます。

    まずは、よく使われる動詞から一つずつ覚えていくのがおすすめです。そして、間違えても大丈夫! たくさん練習して、動名詞と不定詞を使いこなせるようになりましょう!

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