Core i7 と Core i5 の 違い、徹底解説!あなたのPC選びの疑問を解決します

パソコンを選ぶとき、「Core i7」と「Core i5」という名前をよく耳にするけど、一体何が違うの?と疑問に思ったことはありませんか?本記事では、そんな「core i7 と core i5 の 違い」について、初心者の方にも分かりやすく、そしてちょっと詳しく解説していきます。

コア数とスレッド数:処理能力の根幹に迫る

Core i7とCore i5の最も大きな違いの一つは、CPU内部にある「コア」の数と、「スレッド」の数です。コアというのは、CPUの「頭脳」のようなもので、この数が多いほど、一度にたくさんの仕事をこなすことができます。例えるなら、一人で仕事をするより、複数人で分担した方が早く終わるのと同じです。

Core i7は、一般的にCore i5よりも多くのコアを搭載しています。そのため、動画編集やゲーム、複数のアプリケーションを同時に起動するといった、重たい作業を得意とします。一方、Core i5も普段使いには十分な処理能力を持っていますが、より高度な作業になるとCore i7に比べて時間がかかることがあります。 このコア数とスレッド数の違いが、パソコンの「速さ」に直結する重要なポイントなのです。

  • Core i7:より多くのコアを搭載し、マルチタスクに強い
  • Core i5:日常的な作業には十分な性能

クロック周波数:作業の「スピード」を左右する

次に、クロック周波数について見ていきましょう。これは、CPUが1秒間にどれだけの計算処理を行えるかを示す「速さ」の指標です。単位はギガヘルツ(GHz)で表され、この数値が高いほど、CPUはより高速に動作します。たとえば、同じコア数であっても、クロック周波数が高い方が、よりサクサクとパソコンを操作できます。

一般的に、Core i7はCore i5よりも高いクロック周波数を持っている傾向があります。これは、特にゲームのプレイや、頻繁にアプリケーションを切り替えながら作業をする際に、体感できるほどの違いを生み出します。しかし、最近のCPUは「ターボブースト」という機能で、必要に応じて一時的にクロック周波数を上げることもできるため、単純な数値だけで判断するのは早計です。

コア数とクロック周波数をまとめた表を見てみましょう。

CPU コア数(例) クロック周波数(例)
Core i7 6~8コア 3.0GHz~
Core i5 4~6コア 2.5GHz~

キャッシュメモリ:CPUの「記憶力」

キャッシュメモリとは、CPUがよく使うデータを一時的に保存しておくための、非常に高速な記憶領域のことです。例えるなら、作業机の上にいつも使う文房具を置いておくと、探す手間が省けて作業が早く進むようなものです。このキャッシュメモリの容量が大きいほど、CPUはより多くのデータを素早く取り出せるため、処理速度の向上につながります。

Core i7は、Core i5よりも一般的にキャッシュメモリの容量が大きいです。これにより、複雑な計算や、大量のデータを扱う作業において、その差が顕著に現れることがあります。特に、プログラミングやCAD(コンピューター支援設計)のような専門的な分野で作業をする方にとっては、このキャッシュメモリの容量がパフォーマンスに大きく影響する可能性があります。

グラフィックス性能:映像の「綺麗さ」に関わる

近年、多くのCPUには、映像を処理するための「内蔵グラフィックス」が搭載されています。これは、別途グラフィックボード(GPU)を搭載しなくても、画面に映像を表示できる機能です。Core i7とCore i5でも、この内蔵グラフィックスの性能に違いが見られます。

一般的に、Core i7に搭載されている内蔵グラフィックスの方が、Core i5よりも高性能です。これにより、高画質な動画の視聴や、それほど重くないゲームをプレイする際に、より滑らかな映像を楽しむことができます。ただし、最新の3Dゲームや本格的な動画編集を行う場合は、CPUの内蔵グラフィックスだけでは力不足な場合が多く、別途高性能なグラフィックボードの搭載が必要になります。

  1. 内蔵グラフィックスとは?
  2. Core i7の方が一般的に高性能
  3. 本格的なグラフィック作業には別途GPUが必要

価格:予算とのバランス

当然ながら、性能が高いCore i7は、Core i5よりも価格が高くなる傾向があります。パソコン本体の価格も、CPUのグレードによって大きく変わってきます。そのため、ご自身の予算と、パソコンに求める性能をよく考慮して、どちらのCPUを選ぶかを決めることが大切です。

例えば、インターネット閲覧やメール、Officeソフトでの文書作成といった、日常的な用途が中心であれば、Core i5でも十分な性能を発揮し、コストパフォーマンスに優れています。一方、動画編集や写真編集、最新のゲームなど、高い処理能力が求められる用途では、多少予算をオーバーしてもCore i7を選ぶことで、より快適な作業環境を手に入れることができます。

以下に、CPUのグレードと価格帯の目安を示します。

  • Core i7:高性能で価格は高め
  • Core i5:バランスが良く、多くのユーザーにおすすめ

世代による違い:最新技術の恩恵

Core i7とCore i5の違いは、世代によっても大きく変わってきます。Intelは定期的に新しい世代のCPUを発表しており、世代が新しくなるごとに、性能や省電力性能が向上しています。そのため、同じCore i7同士であっても、新しい世代のモデルの方が古い世代のものよりも高性能であることがほとんどです。

例えば、最新世代のCore i5が、数世代前のCore i7と同等か、それ以上の性能を発揮することもあります。したがって、CPUのグレードだけでなく、「何世代のCPUか」という点も、パソコンを選ぶ際には非常に重要な要素となります。購入を検討する際は、CPUの型番(例:Core i7-12700K)を確認し、その世代を調べてみることをお勧めします。

まとめ:あなたの用途に合ったCPUを選ぼう

ここまで、「core i7 と core i5 の 違い」について、コア数、クロック周波数、キャッシュメモリ、グラフィックス性能、価格、そして世代による違いという観点から解説してきました。どちらのCPUが良いかは、結局のところ、あなたがパソコンを「何に使うか」によって決まります。日常使いであればCore i5、より高度な作業やゲームを楽しむのであればCore i7、というように、ご自身の目的に合わせて最適なCPUを選んでください。

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