SMSとMMSの違いは?知っておきたい基本を解説!

「SMSとMMSの違いは?」と疑問に思ったことはありませんか?実は、普段何気なく使っているメッセージのやり取りにも、SMSとMMSという2つの種類があるんです。それぞれの特徴を知っておくことで、より便利に、そしてスマートにメッセージを送ることができますよ。

SMSとMMS、何が違うの?基本のキ!

SMSとMMSの大きな違いは、送れる情報の種類と、それに伴う通信方式です。SMSは「Short Message Service」の略で、携帯電話の電話番号を使って、短いテキストメッセージ(文字だけ)を送受信する仕組みです。一方、MMSは「Multimedia Messaging Service」の略で、写真や動画、音声ファイルといった、よりリッチなコンテンツも送れる、より進化したメッセージサービスなんですよ。

つまり、送れる情報の「量」と「種類」が、SMSとMMSの最もわかりやすい違いと言えるでしょう。

  • SMS
    • 文字だけの短いメッセージ
    • 電話番号宛てに送受信
    • シンプルで確実な連絡手段
  • MMS
    • 文字に加え、写真、動画、音声なども送受信可能
    • メールアドレス宛てに送受信(キャリアや端末による)
    • リッチなコンテンツで感情や情報を伝えやすい

このように、SMSは「手紙の付箋」のようなイメージ、MMSは「メール」のようなイメージで捉えると、その違いが掴みやすいかもしれませんね。

SMSの仕組みと特徴

SMSの最大の特徴は、電話番号さえ知っていれば、相手がどんなスマートフォンや携帯電話を使っていても、原則としてメッセージを送れることです。これは、携帯電話の基本機能として提供されているため、特別なアプリをインストールする必要もありません。

SMSの通信は、携帯電話の電波を使って行われます。そのため、インターネット接続がなくてもメッセージを送受信できるのが強みです。緊急時の連絡や、電話番号しか知らない相手への簡単な連絡手段として、非常に重宝されています。

  1. 送信者がメッセージを入力し、相手の電話番号を指定。
  2. 携帯電話会社(キャリア)のネットワークを経由して、相手の端末へ送信。
  3. 受信者は、受信したメッセージを端末で確認。

ただし、SMSで送れる文字数には制限があります。一般的に全角70文字程度ですが、キャリアや端末によっては、それを超えると自動的に分割されて送信されることもあります。

MMSの仕組みと特徴

MMSは、SMSよりも多くの種類の情報を送れるのが魅力です。写真や短い動画、音声メッセージなどを、テキストメッセージと一緒に送ることができます。これは、まるでメールのように、より豊かな表現でコミュニケーションが取れるということです。

MMSの通信は、キャリアのメールサーバーを経由して行われることが一般的です。そのため、インターネット接続が推奨されます。また、MMSの宛先は、電話番号だけでなく、キャリアが発行するメールアドレス(例: @docomo.ne.jp, @ezweb.ne.jp, @softbank.ne.jpなど)が使われることが多いです。ただし、最近ではスマートフォンの普及により、MMSよりもLINEやGmailといった、より多機能なメッセージアプリが主流になってきています。

送れる情報 SMS MMS
テキスト
写真 ×
動画 ×
音声 ×

MMSで送れるファイルサイズにも制限がありますが、SMSに比べれば格段に大きなデータを送ることが可能です。これにより、遠く離れた友人や家族に、思い出の写真や動画を気軽に共有できます。

SMSのメリット・デメリット

SMSには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

  • メリット
    • 相手の端末を選ばない確実性: キャリアやOSに関係なく、電話番号があれば誰にでも送れる。
    • インターネット接続不要: 電波さえあれば、Wi-Fi環境がない場所でも使える。
    • シンプルで分かりやすい: 文字だけのやり取りなので、直感的に使える。
    • セキュリティ: 電話番号認証などで使われることも多く、本人確認の手段としても利用される。
  • デメリット
    • 文字数制限: 送れる文字数が限られているため、長文のやり取りには不向き。
    • 送れる情報が限られる: 写真や動画などは送れない。
    • キャリアごとに料金体系が異なる場合がある: 国内・海外、送信・受信などで料金が発生することがある。

MMSのメリット・デメリット

では、MMSのメリット・デメリットはどうでしょうか。

メリット

  1. リッチなコンテンツを送信可能: 写真、動画、音声などを送れるので、表現の幅が広がる。
  2. メールアドレスでのやり取り: 電話番号だけでなく、キャリアメールアドレスでもやり取りできる。
  3. 比較的大きなファイルも送信可能: SMSよりは大きなファイルを送れる。

デメリット

  • キャリアや端末に依存する: キャリアメールアドレスが必要だったり、受信できる端末やアプリが限られたりすることがある。
  • インターネット接続が必要な場合が多い: Wi-Fi環境やデータ通信量が必要になる。
  • ファイルサイズ制限: 送れるファイルサイズには上限がある。
  • 最近では利用者が減少傾向: LINEなどの無料メッセージアプリの普及により、MMSの利用頻度は減っている。

SMSとMMSの使い分け

「SMSとMMSの違いは」を理解したところで、具体的にどのように使い分ければ良いのでしょうか?

  • SMSは、こんな時に便利!
    • 簡単な挨拶や、短い連絡事項を伝えたい時。
    • 相手の電話番号しか知らない時。
    • 緊急時や、確実に相手に伝えたい連絡。
    • 会員登録時の認証コードなど、本人確認が必要な場合。
  • MMSは、こんな時に便利!
    • 旅行先で撮った写真を友達に送りたい時。
    • イベントの案内状に、写真や地図を添えて送りたい時。
    • 相手に、より詳しく状況を伝えたい時。

ただし、現代では、LINEやWhatsApp、Messengerといった無料のメッセージアプリが非常に普及しており、これらはMMSよりもさらに高機能で、かつ無料で利用できるため、多くの場面でMMSの代わりとして使われています。

SMSとMMSの料金

SMSとMMSの料金体系は、契約している携帯電話会社(キャリア)によって異なります。

一般的に、SMSは送信ごとに料金が発生することが多いです。国内のSMS送信は数十円程度、海外への送信はそれよりも高くなる傾向があります。SMSの受信は、多くのキャリアで無料ですが、念のため確認しておくと安心です。

MMSは、キャリアメールアドレスを利用して送受信する場合、そのキャリアのメールサービスの一部として提供されることが多く、データ通信量としてカウントされるか、定額プランに含まれる形になります。ただし、MMSで送受信できるデータ量には上限がある場合があるので注意が必要です。

  1. SMS送信料:1通あたり〇〇円(キャリアによって異なる)
  2. SMS受信料:無料(キャリアによる)
  3. MMS通信料:データ通信量としてカウント、または定額プラン内(キャリアによる)

正確な料金については、ご契約中の携帯電話会社の公式サイトで確認することをおすすめします。

SMSとMMS、もう一つの選択肢:メッセージアプリ

「SMSとMMSの違いは」を理解した上で、忘れてはならないのが、最近のメッセージングアプリの存在です。Facebook Messenger, WhatsApp, Telegram, Signal, そして日本ではLINEなどが代表的です。

これらのアプリは、インターネット接続(Wi-Fiまたはモバイルデータ通信)を利用して、テキストだけでなく、写真、動画、音声、スタンプ、GIFアニメーションなど、あらゆる種類のコンテンツを、ほぼ無料で無制限に送受信できます。また、グループチャット機能やビデオ通話機能なども充実しており、コミュニケーションの幅を大きく広げてくれます。

  • メッセージアプリの主な特徴:
    • インターネット経由でのやり取り
    • 高機能で多様なコンテンツ送信が可能
    • 無料(データ通信量のみ)
    • グループチャット、ビデオ通話など
    • 既読機能などの付加機能

SMSやMMSは、電話番号さえあれば誰にでも連絡できるという強みがありますが、現代のスマートフォンユーザーにとっては、これらのメッセージアプリが、より日常的なコミュニケーション手段となっていると言えるでしょう。

まとめると、SMSとMMSの違いは、送れる情報の種類と通信方法にあります。SMSは文字だけのシンプルなメッセージ、MMSは写真や動画も送れるマルチメディアメッセージです。どちらも便利な通信手段ですが、現代では、さらに高機能で無料のメッセージアプリが主流となっています。ご自身の利用シーンに合わせて、最適な通信手段を選んでみてくださいね。

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