really と very の 違い、もう迷わない!使い分けマスターガイド

「really」と「very」、どちらも「とても」という意味で使われることが多いので、混同しやすいですよね。でも、実はそれぞれにニュアンスや使い方の違いがあります。この「really と very の 違い」をしっかり理解することで、より自然で豊かな英語表現ができるようになりますよ!

really と very の基本的な違い

「very」は、形容詞や副詞を修飾して「程度が非常に高い」ことを表す、最も一般的で使いやすい強調表現です。例えば、「very happy(とても幸せ)」「very fast(とても速い)」のように、状態や性質を強調したいときに使われます。 この「very」は、形容詞や副詞そのものの意味を強める役割を果たします。

一方、「really」は「本当に」「実際に」という意味合いが強く、話し手の感情や驚き、確信などを込めたいときに使われます。形容詞や副詞を修飾するだけでなく、動詞や文全体を強調することもあります。例えば、「I really like it.(本当にそれが好きだ)」「It's really hot today.(今日は本当に暑い)」のように、主観的な感想や事実の確認といったニュアンスが含まれます。

簡単なまとめを以下に示します。

  • very: 形容詞・副詞の「程度」を強調
  • really: 「本当に」「実際に」というニュアンス、感情や確信を込める

「really」が活躍する場面

「really」は、単に程度を強調するだけでなく、話し手の感情や驚きを表現するのに非常に効果的です。「This is really amazing!(これは本当にすごい!)」のように、感動を伝えるときにぴったりです。

また、「really」は動詞を強調することもできます。「He really helped me.(彼は本当に助けてくれた)」のように、相手の行動に感謝したり、その重要性を伝えたりする際に使われます。

さらに、文全体に「本当に」というニュアンスを加えたい場合にも「really」が活躍します。「Really?(本当に?)」と疑問形で使えば、相手の発言に対する驚きや確認の意図が伝わります。

「really」がよく使われるパターンをいくつかご紹介しましょう。

  1. 感情を込めて強調:I really enjoyed the movie.
  2. 事実や確信を強調:She really knows a lot about history.
  3. 驚きや疑問を表現:You finished it really quickly!

「very」の得意なこと

「very」は、形容詞や副詞の「程度」を客観的かつシンプルに強めたいときに最適な表現です。例えば、「very big(とても大きい)」「very quickly(とても速く)」のように、事実としての大きさを伝えたい場合に使います。

「very」は、比較級や最上級を強調するのにもよく使われます。「much」が比較級の強調に使われるのに対し、「very」は「very big」のように、原級を強調します。

「very」は、あまり感情的になりすぎず、事実を正確に伝えたい場面で重宝します。例えば、報告書や説明文など、客観的な情報が求められる場面では、「very」が適していることが多いでしょう。

「very」を使う上での注意点もいくつかあります。

  • 「very」は、動詞や前置詞句を直接修飾することはできません。(例:I very like it. はNG)
  • 「very」で強調しすぎると、かえって不自然に聞こえることもあります。

「really」と「very」の使い分け例

状況によってどちらを使うべきか判断する練習をしましょう。「This cake is very delicious.」は、ケーキの味がおいしいという事実を客観的に述べています。

一方、「This cake is really delicious!」は、その美味しさに感動している、あるいは「本当に美味しい!」と強く伝えたい気持ちが含まれています。

また、「He is very tall.」は、彼の身長が高いという事実を淡々と伝えます。

しかし、「He is really tall! I've never seen anyone so tall.」のように言うと、彼の身長の高さに驚いているニュアンスが加わります。

「really」のさらなる活用法

「really」は、否定文で使うと「まったく~ない」という意味になることがあります。「I don't really care.」は、「まったく気にしていない」という強い否定を表します。

また、「really」は、相手への皮肉や疑問を表現する際にも使われます。「Are you really going to do that?」は、「本気でやるつもり?(まさか)」というニュアンスを含みます。

「really」は、形容詞や副詞だけでなく、動詞「be」を強調することもできます。「He is really kind.」は、「彼は本当に親切だ」と、その親切さを強調しています。

「really」の使い方のバリエーションを、表で見てみましょう。

意味 ニュアンス
I really like it. 本当にそれが好きだ。 強い好意、感情
It's really difficult. 本当に難しい。 難しさへの驚き、共感
He really surprised me. 彼は本当に私を驚かせた。 驚き、事実の強調

「very」のさらなる活用法

「very」は、名詞を修飾することはできませんが、不定冠詞(a/an)の前に置くことは可能です。「a very good idea」のように、「とても良い考え」という意味になります。

また、「very」は、他の副詞と組み合わせて使うこともあります。例えば、「very much」(とてもたくさん)、「very well」(とても上手に)などです。

「very」は、フォーマルな場面でもインフォーマルな場面でも使える、万能な強調表現と言えるでしょう。

「very」の使い方のポイントをまとめます。

  1. 形容詞・副詞の原級を強調:very big, very fast
  2. 不定冠詞の前に置く:a very good student
  3. 他の副詞と組み合わせて使う:very much, very well

「really」と「very」の使い分けクイズ

さあ、ここで簡単なクイズです。空欄に「really」か「very」のどちらか適切な方を入れてみましょう。

1. The weather today is ________ hot.

2. I ________ appreciate your help.

3. This is a ________ interesting book.

4. She sings ________ beautifully.

5. Are you ________ sure about that?

答えは後で!

「really」と「very」の言い換え表現

「really」や「very」以外にも、同様の強調を表す言葉はたくさんあります。例えば、「extremely」「incredibly」「awfully」なども「とても」という意味で使えます。

「extremely」は、「非常に」という、より強い程度を表します。「incredibly」は、「信じられないほど」というニュアンスで、驚きを伴います。

「awfully」は、本来「恐ろしく」という意味ですが、口語では「とても」という意味で、しばしば「awfully good(すごく良い)」のように使われます。

これらの言い換え表現を使い分けることで、さらに表現の幅が広がります。

言い換え表現の例:

  • extremely: extremely cold
  • incredibly: incredibly talented
  • awfully: awfully kind

「really」と「very」の使い分けクイズの答え

クイズの答え合わせです!

1. The weather today is very hot. (事実としての暑さを強調)

2. I really appreciate your help. (感謝の気持ちを強調)

3. This is a very interesting book. (客観的な面白さを強調)

4. She sings very beautifully. (歌唱の技術を客観的に強調)

5. Are you really sure about that? (本気かどうか、確認・驚き)

どうでしたか? 「really」と「very」の使い分け、少しずつ掴めてきたのではないでしょうか。

さて、これで「really と very の 違い」についての解説は終わりです。どちらも「とても」という意味ですが、それぞれが持つニュアンスや使われる場面が異なります。今日学んだことを意識して、ぜひ実際の英会話やライティングで使ってみてください。きっと、あなたの英語表現がさらに豊かになりますよ!

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