LTE と 4G の 違い、もう迷わない!徹底解説

「LTEって4Gなの?」「4GとLTEって何が違うの?」そう思っている方も多いのではないでしょうか。実は、 LTE と 4G の 違い は、厳密に言うと少し複雑ですが、日常的に使う上ではほとんど同じものと考えても大丈夫なんです。このページでは、そんなLTEと4Gの違いを、分かりやすく、そして楽しく解説していきますね!

そもそもLTEと4Gって何?

まず、それぞれの言葉の意味から見ていきましょう。4Gは「第4世代移動通信システム」の略で、通信速度が速くなった新しい規格のことです。一方、LTEは「Long Term Evolution」の略で、「長期的な進化」という意味があります。これは、4Gに移行するための中間的な技術規格、あるいは4Gの発展形とも言えるものです。

ここで一番大事なのは、 LTEは4Gの技術規格の一つ、または4Gの基準を満たすための主要な技術 ということです。なので、私たちが普段「4G」と呼んでいる通信は、実はLTEという技術を使っていることがほとんどなのです。

  • 4G : 第4世代移動通信システムという、通信速度が速くなった新しい通信規格の総称。
  • LTE : 4Gの基準を満たすために使われる、主要な技術規格。

なぜ「4G LTE」と一緒くたに呼ばれるのか?

では、なぜ多くの人が「4G LTE」とセットで呼んだり、ほとんど区別せずに使ったりするのでしょうか。それは、LTEが4Gの性能を十分に実現する、あるいはそれを超える技術だからです。携帯電話会社も、LTEの技術を使って4Gのサービスを提供しているため、ユーザーにとっては「4G」という名前で提供されるサービスがLTEを使っている、という構図になるわけです。

例えば、スマートフォンの画面に表示される電波表示で「4G」と出ているとき、それはLTEの通信を使っていることが多いのです。これは、LTEが4Gの進化形とも言える技術で、4Gの目指す高速通信を実現したからです。

  1. 当初は3Gからの移行期として、LTEという名称が使われた。
  2. LTEが4Gの性能基準をクリア、または上回った。
  3. 携帯電話会社がLTE技術を用いて4Gサービスを提供開始。

通信速度の違い:体感できる?

LTEと4Gの最大の違いは、やはり通信速度です。LTEは、それまでの3Gに比べて格段に速い通信速度を実現しました。そして、4Gの基準として定められている通信速度も、LTEによって十分に達成されています。ですから、私たちが普段「4G」でインターネットを使っているときの速さは、LTEのおかげなのです。

具体的には、LTEは下り最大150Mbps(理論値)の通信速度を想定していましたが、実際にはさらに高速なLTE-Advanced(LTE-A)という技術も登場し、下り最大300Mbps、さらにはそれ以上の速度も可能になっています。この速度が、動画視聴やオンラインゲームなどを快適に楽しめる理由なのです。

世代 理論上の最大速度(下り)
3G 数Mbps〜数十Mbps
4G (LTE) 100Mbps〜300Mbps以上

周波数帯の違い:何が違うの?

LTEと4Gでは、使用する周波数帯にも違いがあります。一般的に、LTEはより広い帯域幅の周波数帯を利用することで、高速通信を実現しています。周波数帯とは、電波が通信に使われる「道」のようなものだと考えてください。道が広ければ広いほど、たくさんの車(データ)が一度にスムーズに流れることができます。

4Gの規格自体は、LTE以外の技術も含まれるのですが、現実的に4Gの高速通信を実現するためには、LTEが使われる周波数帯が非常に重要になってきます。携帯電話会社は、それぞれの周波数帯を効率的に使い分けることで、より多くの人に、より速い通信を提供できるように努力しています。

  • LTEが利用する主な周波数帯 : 800MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2GHz帯など。
  • 周波数帯が広いほど、通信速度は速くなる傾向がある

基地局の役割:どう関係する?

LTEと4Gの関係は、基地局の役割とも深く関係しています。基地局は、携帯電話と通信を行うための設備です。LTE技術が導入されることで、より効率的で、より高速な通信を可能にする新しい基地局が整備されていきました。つまり、LTEという技術が、4Gの高速通信を実現するためのインフラ(基地局など)の進化を促したと言えます。

私たちがスマートフォンで電波をつかんでいるとき、それは基地局と通信しているからです。LTE技術を搭載した基地局が増えることで、より広いエリアで、より速い4G通信が利用できるようになりました。これは、私たちのスマートフォンの使い勝手に直接影響する部分です。

  1. LTE技術に対応した基地局の整備が進んだ。
  2. 基地局の性能向上により、4Gの高速通信が実現した。
  3. 基地局と端末(スマホ)の連携が、通信速度に影響する。

端末(スマートフォン)への影響:買い替えは必要?

「LTE」や「4G」という言葉を聞くと、自分の使っているスマートフォンが対応しているか心配になる方もいるかもしれません。しかし、現在販売されているほとんどのスマートフォンは、LTEに対応しています。ですから、特別な理由がない限り、買い替えの心配はありません。

むしろ、お使いのスマートフォンが「4G LTE」に対応している、という表示があれば、それは最新の高速通信が利用できる、ということなので安心してください。古い機種だと、LTEに対応しておらず、通信速度が遅い場合があります。

スマートフォンの世代 LTE対応状況
最近の機種 ほぼ全て対応
数年前の機種 対応しているものが多いが、確認が必要な場合も
古い機種 対応していない場合がある

将来の展望:5Gとの関係は?

LTEは4Gの主要技術として、私たちの生活を便利にしてきましたが、通信技術はさらに進化しています。それが「5G(第5世代移動通信システム)」です。5Gは、LTEよりもさらに高速・大容量、そして低遅延という特徴を持っています。

LTEと4Gの違いを理解することは、将来の5Gへの理解にもつながります。LTEが4Gを支えたように、5Gもまた、新しい技術やインフラの進化によって実現されています。私たちが現在当たり前に使っているLTEの恩恵も、過去の技術の積み重ねがあってこそなのです。

  • 5G : 4Gよりもさらに高性能な次世代通信規格。
  • LTEは4Gの進化形であり、5Gへの架け橋とも言える

いかがでしたか? LTEと4Gの違いは、厳密には技術的な側面で存在しますが、私たちが普段「4G」として利用している通信は、LTEという技術によって実現されています。なので、基本的には「LTE = 4G」と考えても問題ありません。これからも、通信技術の進化に注目して、より快適なインターネットライフを送りましょう!

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