B-CASカードには青色と赤色の2種類があることをご存知ですか?「B-CASカード 青と赤の違いって何?」と疑問に思っている方も多いはず。実は、この違いは視聴できるチャンネルに大きく関係しているんです。この記事では、それぞれのカードの特徴から、どちらを選ぶべきかの判断基準まで、分かりやすく解説していきます。
B-CASカード 青と赤の基本的な違い
B-CASカードは、デジタル放送を受信するために必要なICカードです。テレビやレコーダーに挿入することで、放送局からの信号を正しく受信し、映像や音声を視聴できるようになります。B-CASカード 青と赤の違いを理解することは、地デジだけでなくBS/CS放送を快適に楽しむ上で非常に重要です。
一般的に、青色のB-CASカードは「地上デジタル放送」のみに対応しています。一方、赤色のB-CASカードは「地上デジタル放送」に加えて、「BSデジタル放送」や「110度CSデジタル放送」も視聴できるようになります。 BS/CS放送は、専門チャンネルや海外ドラマ、スポーツ中継など、地上波では見られない多彩なコンテンツが魅力なので、赤色のカードはより幅広い視聴体験を提供してくれます。
どちらのカードがテレビに付属しているかは、購入したテレビやレコーダーの種類によって異なります。もし、地上デジタル放送しか映らないテレビでBS/CS放送を視聴したい場合は、別途赤色のB-CASカードを購入する必要があります。
以下に、それぞれのカードの対応範囲をまとめました。
| カードの色 | 対応放送 |
|---|---|
| 青 | 地上デジタル放送 |
| 赤 | 地上デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送 |
地上デジタル放送とは?
地上デジタル放送は、私たちが普段最もよく目にするテレビ放送のことです。NHKや民放各局などが放送しており、全国どこでも比較的容易に受信できます。青色のB-CASカードは、この地上デジタル放送を受信するために最低限必要なカードと言えます。
地上デジタル放送のメリットは、その普及率の高さと、無料で見られるチャンネルが多いことです。テレビさえあれば、特別な契約なしに視聴できます。しかし、悪天候などの影響で受信状態が悪くなることもあります。
地上デジタル放送の仕組みは、電波塔から発信されたデジタル信号を、テレビやレコーダーがB-CASカードを通して受信・復号化することで成り立っています。青いカードは、この地上波の信号だけを認識し、視聴を可能にする役割を担います。
地上デジタル放送の主な特徴は以下の通りです。
- 全国どこでも受信しやすい
- 無料で見られるチャンネルが多い
- 高画質・高音質
BSデジタル放送とは?
BSデジタル放送は、衛星から送られてくるデジタル放送のことです。BSアンテナを設置することで受信できます。NHKのBS放送や、WOWOW、BSスカパー!などの有料チャンネルが多く含まれています。赤色のB-CASカードは、このBSデジタル放送を受信するために必要です。
BSデジタル放送は、地上デジタル放送よりもさらに高画質・高音質で楽しめるコンテンツが多く、特に映画やスポーツ、音楽などの専門チャンネルが充実しています。ただし、受信するためにはBSアンテナの設置や、場合によっては別途視聴契約が必要になります。
BSデジタル放送の受信には、特別なチューナー(テレビやレコーダーに内蔵)と、先述した赤色のB-CASカードが必須となります。アンテナの向きや設置場所も重要になってきます。
BSデジタル放送の主な特徴:
- 衛星からの電波で受信
- 高画質・高音質
- 専門チャンネルが豊富
110度CSデジタル放送とは?
110度CSデジタル放送も、衛星から送られてくるデジタル放送の一種ですが、BSデジタル放送とは異なる衛星を利用しています。BSデジタル放送と同様に、BS/CSアンテナ(BS/110度CS共用アンテナ)で受信します。スカパー!プレミアムサービスなどが代表的です。赤色のB-CASカードは、この110度CSデジタル放送も視聴可能にします。
110度CSデジタル放送は、BSデジタル放送よりもさらに多彩なジャンルのチャンネルを提供しています。特に、スポーツ、アニメ、ドキュメンタリー、趣味など、ニッチなニーズに応えるチャンネルが多いのが特徴です。こちらも有料チャンネルが中心となります。
110度CSデジタル放送を視聴するためには、BSデジタル放送と同様に、BS/110度CS共用アンテナ、対応チューナー、そして赤色のB-CASカードが必要不可欠です。契約しているサービスによっては、さらに個別のチューナーやカードが必要になる場合もあります。
110度CSデジタル放送のポイント:
- BSデジタル放送とは異なる衛星を利用
- より専門的で多様なチャンネル
- 有料チャンネルが中心
B-CASカードの交換について
もし、現在お使いのテレビに青色のB-CASカードが挿入されており、BS/CS放送を視聴したい場合は、赤色のB-CASカードに交換する必要があります。B-CASカードの交換は、B-CAS社に直接申し込みを行うことで可能です。ただし、交換には手数料がかかります。
交換の手続きは、B-CAS社のウェブサイトや、郵送で申し込むことができます。申し込みの際には、現在お使いのB-CASカード番号などを正確に伝える必要があります。手続きが完了すると、新しい赤色のB-CASカードが郵送されてきます。
注意点として、テレビやレコーダーに最初から付属していたB-CASカードは、その機器専用に発行されている場合があります。そのため、単にカードだけを交換しても、他の機器では視聴できない可能性があります。購入した機器に付属していたカードの種類を確認し、必要に応じてメーカーに問い合わせることも検討しましょう。
B-CASカード交換の手順:
- B-CAS社ウェブサイトまたは郵送で申し込み
- 手数料の支払い
- 新しいB-CASカードの受け取り
- テレビ/レコーダーに挿入
まとめ:あなたの視聴スタイルに合ったカードを選ぼう!
B-CASカード 青と赤の違いは、視聴できる放送の種類にあることがお分かりいただけたかと思います。地上デジタル放送のみで十分であれば青色カード、BS/CS放送も楽しみたいのであれば赤色カードが適しています。ご自身のテレビ視聴スタイルに合わせて、最適なB-CASカードを選んで、より豊かなテレビライフをお楽しみください。