英語で「動詞の-ing形」が出てくると、「あれ?これは動名詞?それとも分詞?」と迷ってしまうこと、ありますよね。この「動 名詞 と 分詞 の 違い」をしっかり理解することは、英語の文章を正確に読み解き、自然な表現を生み出すためにとても大切なんです。今回は、この二つの違いを、分かりやすく、そして楽しく解説していきます。
動名詞と分詞:形は似ているけど役割は全然違う!
まず、一番大事なのは、動名詞と分詞は「形は似ているけれど、文の中での役割が全く違う」ということです。動名詞は動詞が名詞になったもの、分詞は動詞が形容詞や副詞になったもの、と考えると分かりやすいでしょう。この根本的な役割の違いを理解することが、「動 名詞 と 分詞 の 違い」をマスターする第一歩です。
具体的に見ていきましょう。動名詞は、文の中で主語になったり、目的語になったり、補語になったりします。つまり、「~すること」という意味で、名詞と同じように振る舞います。
- 例: Swimming is fun. ( 泳ぐこと は楽しい。) ← 主語
- 例:I like reading . (私は 読むこと が好きだ。) ← 目的語
一方、分詞は、形容詞のように名詞を修飾したり、副詞のように動詞や文全体を修飾したりします。現在分詞(-ing形)と過去分詞(-ed形など)がありますが、どちらも「~している」「~された」といった意味合いで使われます。
| 現在分詞 | 意味 | 例 |
| -ing | ~している | a running boy ( 走っている 少年) |
| 過去分詞 | ~された | a broken window ( 壊された 窓) |
動名詞の働き:名詞として主役級!
動名詞は、その名の通り「動詞が名詞になったもの」です。だから、文の中で主語、目的語、補語といった、名詞しか入れない場所に堂々と入ることができます。「~すること」という意味を覚えておくと、どんな場面で動名詞が使われているか掴みやすくなります。
例えば、文の主語になる場合、「〜することは〜だ」という形になります。これは、動名詞が文全体の主役になっている証拠ですね。 動名詞が主語になっている文は、その動名詞が表す動作や状態が話題の中心 になります。
- Eating too much is bad for you. (食べすぎる こと は体に悪い。)
- Learning a new language takes time. (新しい言語を学ぶ こと は時間がかかる。)
また、動名詞は動詞の目的語になることもよくあります。これは、「〜することを〜する」という関係です。この場合、動名詞が「何をするか」という対象を示しています。
- I enjoy watching movies. (私は映画を見る こと を楽しんでいます。)
- She finished writing the report. (彼女はレポートを書き終え ました 。)
分詞の働き:形容詞や副詞のように活躍!
分詞は、動詞の-ing形や-ed形などがありますが、文の中では主に「形容詞」や「副詞」のような役割をします。名詞を具体的に説明したり、動作の状況を表したりするのに役立ちます。 分詞があることで、文に彩りや詳細な情報が加わります 。
現在分詞(-ing形)が名詞を修飾する場合、「~している」という進行中の状態を表します。まるで、その名詞が今まさにその動作をしているかのように描写します。
例:a sleeping baby ( 眠っている 赤ちゃん)
一方、過去分詞(-ed形など)が名詞を修飾する場合は、「~された」という受け身の状態を表します。これは、その名詞が何らかの動作を受けた結果の状態を示しています。
例:a broken toy ( 壊された おもちゃ)
現在分詞と動名詞:見分け方のヒント
形が同じ-ing形でも、動名詞なのか現在分詞なのか、見分けるコツがあります。一番分かりやすいのは、その-ing形が「~すること」という意味で名詞の役割をしているのか、それとも「~している」という意味で形容詞の役割をしているのか、を考えることです。 文脈によって判断することが、動 名詞 と 分詞 の 違い を正確に捉える鍵 となります。
動名詞は、文の主語や目的語になることが多いです。つまり、文の中心的な要素を担っています。もし、その-ing形を代名詞(itなど)で置き換えられるなら、動名詞の可能性が高いです。
- Dancing is her hobby. → It is her hobby. ( 踊ること は彼女の趣味です。) → 動名詞
- She loves dancing . → She loves it . (彼女は 踊ること が大好きです。) → 動名詞
対して、現在分詞は名詞を修飾します。名詞のすぐ前や後ろに来ることが多く、その名詞がどんな状態なのか、どんな動作をしているのかを説明しています。
- a dancing girl ( 踊っている 少女) ← girlを修飾
- The girl dancing is my sister. ( 踊っている 少女は私の姉です。) ← girlを修飾
過去分詞の活躍:受動態や完了形
過去分詞は、主に「~された」という意味で、形容詞として名詞を修飾したり、受動態や完了形で動詞の一部になったりします。 過去分詞は、物事が完了した状態や、何らかの作用を受けた結果を表す のに非常に便利です。
形容詞として名詞を修飾する場合、その名詞が「〜された」状態であることを示します。
| 名詞 | 過去分詞 | 意味 |
| book | written | 書かれた本 (a written book) |
| window | broken | 壊れた窓 (a broken window) |
また、be動詞と一緒に使われると受動態になります。これは、「〜される」という、主語が動作の対象になることを示します。
- The letter was written by him. (その手紙は彼によって 書かれました 。)
- The window was broken yesterday. (その窓は昨日 割られました 。)
have動詞と一緒に使われると完了形となり、「〜してしまった」「〜したところだ」といった完了・経験・継続を表します。
- I have already finished my homework. (私はすでに宿題を 終えてしまいました 。)
- Have you ever seen this movie? (この映画を 見たこと がありますか?)
進行形と動名詞・分詞の関連性
進行形は、「be + -ing」の形で、「〜している」という進行中の動作を表します。ここで出てくる-ing形は、現在分詞が使われています。 進行形は、まさに「今、〜している最中」という瞬間を切り取る表現 です。
例えば、「I am studying.」という文では、「studying」は現在分詞で、主語「I」が「勉強している」という状態を表しています。
一方、動名詞が「〜すること」という意味で、進行中の動作そのものを名詞として扱うのとは異なります。進行形では、be動詞が中心となり、-ing形はそのbe動詞を補足する役割を担っています。
まとめ:動 名詞 と 分詞 の 違い をマスターして英語力アップ!
動名詞と分詞、形は似ていても、文の中での役割はまったく違います。動名詞は「~すること」と名詞のように働き、分詞は「~している」「~された」と形容詞や副詞のように働きます。 この「動 名詞 と 分詞 の 違い」をしっかり理解することが、英語の文章をより深く理解し、自分の表現を豊かにするための強力な武器になります 。
今日学んだことを参考に、色々な英文を読みながら、動名詞と分詞の区別を練習してみてください。きっと、英語がもっと楽しく、もっと得意になっていくはずですよ!