離職 票 1 と 2 の 違い を徹底解説!~失業保険手続きの疑問をスッキリ解消~

「離職票」という言葉を聞いたことはありますか?会社を辞める際に、失業保険(雇用保険の基本手当)を受け取るために必要な書類なのですが、実は「離職票-1」と「離職票-2」の2種類があるのをご存知でしょうか。 この離職票1と2の違いを正しく理解することは、スムーズに失業保険の手続きを進める上で非常に大切です。

離職票-1と離職票-2、一体何が違うの?

会社を辞めた後、失業保険をもらうためには、ハローワークに「離職票」という書類を提出する必要があります。この離職票には、離職票-1と離職票-2という2つの種類があります。一体、この2つの書類は何が違うのでしょうか?簡単に言うと、 離職票-1は「あなたの情報」が書かれた書類、離職票-2は「会社での働きぶり」が書かれた書類 、というイメージです。

具体的に見ていきましょう。離職票-1には、あなたの氏名や住所、マイナンバー、そして失業保険を受け取るための振込先口座などが記載されています。いわば、失業保険を受け取る「あなた自身」を特定するための情報がまとまっているのです。

  • 氏名
  • 住所
  • マイナンバー
  • 振込先口座

一方、離職票-2には、あなたが会社でどのような雇用保険に加入していたか、給与はいくらだったか、そして退職理由は何か、といった「会社でのあなたの雇用保険に関する情報」が詳しく書かれています。この情報は、失業保険の金額や給付日数などを計算する上で、とても重要なものになります。

離職票-1 離職票-2
あなたの個人情報 会社での雇用保険に関する情報
失業保険の受給資格者としての情報 失業保険の金額や給付日数を計算するための情報

離職票-1の役割と記載内容

離職票-1は、失業保険を受け取るための「申請書」のような役割を持っています。ここにあなたの正確な個人情報が書かれていないと、失業保険が正しく振り込まれなかったり、手続きが遅れたりする可能性があります。

主な記載内容は以下の通りです。

  1. 被保険者番号:あなたの雇用保険の番号です。
  2. 氏名・生年月日:あなたの基本情報です。
  3. 被保険者期間:雇用保険に加入していた期間です。
  4. 離職理由:自己都合なのか、会社都合なのかなどが記載されます。(※離職票-2にも記載されますが、離職票-1で基本情報として確認されます。)
  5. 離職日以前の賃金月額:給与の計算に使われます。
  6. 振込先金融機関:失業保険が振り込まれる口座です。

離職票-2の重要性:給付額と日数が決まる!

離職票-2は、失業保険の「明細書」のようなものです。ここに記載されている情報が、あなたがいくら失業保険を受け取れるか、そしていつまで受け取れるかを決める上で、非常に重要な役割を果たします。

離職票-2には、主に以下の情報が記載されています。

  • 基本手当の額の計算の基礎となる賃金日額
  • 離職日以前1年間に支払われた賃金の総額
  • 離職理由の詳細
  • 被保険者期間

この離職票-2に書かれている内容が正確でないと、本来もらえるはずの失業保険の金額が少なくなったり、給付期間が短くなったりする可能性があります。 だからこそ、会社から受け取ったら、内容をしっかり確認することが大切です。

退職理由の記載:自己都合と会社都合の違い

離職票-2には、退職理由が記載されます。これが「自己都合」なのか「会社都合」なのかによって、失業保険の受給開始時期や給付日数に大きな違いが出てきます。

  • 自己都合退職の場合: 一般的に、7日間の待期期間に加えて、2ヶ月または3ヶ月の給付制限期間があります。
  • 会社都合退職の場合: 原則として、7日間の待期期間のみで、給付制限期間はありません。

会社都合退職と判断されるのは、会社の倒産や解雇、労働条件の著しい悪化など、やむを得ない理由で退職した場合です。もし、退職理由の記載に疑問がある場合は、ハローワークに相談してみましょう。

離職票の提出先と手続きの流れ

離職票は、会社を退職した後、お住まいの地域を管轄するハローワークに提出します。提出期限は特にありませんが、失業保険を早く受け取るためにも、できるだけ早く提出するのがおすすめです。

手続きの流れは以下のようになります。

  1. 会社から離職票-1と離職票-2を受け取る。
  2. お住まいの地域を管轄するハローワークに行く。
  3. 雇用保険の失業等給付受給資格確認票と、離職票-1、離職票-2を提出する。
  4. 面接(求職活動の状況などを確認されます)。
  5. 基本手当の受給説明を受ける。
  6. 定期的にハローワークに通い、求職活動の報告をする。

離職票の提出が遅れると、失業保険の受け取りも遅れてしまうので注意が必要です。

離職票が届かない場合の対処法

会社を退職しても、なかなか離職票が届かないことがあります。そのような場合は、まずは退職した会社に問い合わせてみましょう。会社側の手続きの遅れや、書類の不備などが原因であることが多いです。

もし、会社に問い合わせても対応してもらえない場合や、会社が連絡に応じない場合は、ハローワークに相談してください。ハローワークから会社に連絡を取ってくれるなど、対応してくれる場合があります。

離職票は、失業保険を受け取るために不可欠な書類です。届かないからといって諦めず、積極的に行動することが大切です。

離職票-1と離職票-2の違い、そしてそれぞれの役割についてご理解いただけたでしょうか?この2つの書類は、失業保険を受け取るための重要な鍵となります。会社から受け取ったら、内容をしっかり確認し、疑問点があればすぐにハローワークに相談するようにしましょう。スムーズな失業保険の手続きのために、ぜひこの情報を活用してください。

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