過去 形 と 過去 完了 形 の 違い を バッチリ わかる!

日本語を勉強していると、過去の出来事を表す表現はたくさんあって、どれを使えばいいか迷うことがありますよね。「過去形」と「過去完了形」もその一つです。今日は、この「過去形と過去完了形の違い」を、まるで友達に話すみたいに、分かりやすく解説していきます!

過去形と過去完了形:時系列を意識しよう

まず、一番大切なのは「いつの時点での話か」を意識することです。過去形は、過去のある一点の出来事をシンプルに表します。例えば、「昨日、映画を見ました」というように、過去に起こったことをただ事実として伝えるイメージです。一方、過去完了形は、「過去のある時点よりもさらに前のこと」や、「過去のある時点まで続いていたこと」を表したいときに使います。

過去形と過去完了形の違いを理解するためのポイントは、以下の通りです。

  • 過去形: 過去のある時点での出来事。
  • 過去完了形: 過去のある時点よりも「前」の出来事、または過去のある時点まで「続いていた」出来事。

この「過去のある時点」というのが、過去完了形を理解する鍵になります。過去完了形は、単独で使われるというよりは、別の過去の出来事や時点と比べて使われることが多いのです。

表現 意味合い
過去形 過去の事実、一度きりの出来事 昨日、友達に会った。(昨日という過去の時点)
過去完了形 過去のある時点より前のこと、過去のある時点まで続いていたこと 家に着いたとき、もう友達は帰っていた。(家に着いたという過去の時点よりも前に、友達は帰っていた)

過去完了形が「過去の過去」を表す理由

過去完了形が「過去の過去」を表す、という説明を聞いたことがあるかもしれません。これは、過去のある出来事(例:家に着いた)よりも、さらに前の時点(例:友達が帰った)を指しているからです。つまり、過去の出来事が二つあり、そのうち古い方を表すのが過去完了形なのです。

例えば、

  1. 友達が(すでに)帰っていた。
  2. 私が家に着いた。

この二つの出来事のうち、先に起こったのは「友達が帰っていた」ことです。ですから、この部分を過去完了形(had gone)で表し、「I arrived home, and my friends had already gone.」のように表現します。

このように、過去完了形は、話している時点から見て、さらに昔の出来事を明確にしたいときに役立ちます。

過去完了形を使うべき場面を整理してみましょう。

  • 過去の二つの出来事のうち、古い方を表すとき。
  • 過去のある時点までに完了していたことを強調したいとき。

「〜していた」だけじゃない、過去完了形

過去完了形は、単に「〜していた」という過去の継続を表すだけではありません。過去のある時点まで「完了していた」ことや、「経験した」ことを表す場合にも使われます。

例えば、「彼が駅に着いたとき、電車はすでに出発していた。」という場合。

  • 過去のある時点:彼が駅に着いた。
  • その時点より前に完了していたこと:電車が出発していた。

この「電車が出発していた」という、彼が駅に着くよりも前の完了した出来事を表すために、過去完了形(had left)が使われます。

また、「私はその映画を以前にも見たことがあった。」という経験を表す場合も、過去完了形が使われることがあります。これは、ある過去の時点(例えば、友達と映画を見た時)よりも前に、その経験があったことを示しています。

過去完了形と進行形:微妙なニュアンスの違い

過去完了形には、「過去完了進行形」という形もあります。これは、過去のある時点まで「ずっと〜し続けていた」という、継続のニュアンスをより強調したいときに使われます。

例えば、

  • 過去完了形(完了):When he arrived, the train had left.(彼が着いたとき、電車は出発していた。)
  • 過去完了進行形(継続):When he arrived, the train had been waiting for 10 minutes.(彼が着いたとき、電車は10分間待っていた。)

このように、完了なのか、それとも継続なのかで、過去完了形と過去完了進行形を使い分けることで、より正確な状況を伝えることができます。

過去完了形が使われる代表的な接続詞

過去完了形は、特に特定の接続詞と一緒に使われることが多いです。これらの接続詞は、過去の出来事の前後関係を明確にするのに役立ちます。

代表的な接続詞としては、以下のようなものがあります。

  • when: 〜のとき
  • before: 〜する前に
  • after: 〜した後に
  • by the time: 〜するまでには

例えば、「彼が私に電話してきたとき、私はすでに宿題を終えていた。」(By the time he called me, I had already finished my homework.)のように、「By the time」は、ある時点までに完了したことを示すのに非常に便利です。

過去形と過去完了形を使い分ける練習

過去形と過去完了形の違いは、最初は少し混乱するかもしれませんが、たくさんの例文に触れて、実際に自分で文章を作ってみるのが一番です。

練習問題として、以下の状況でどちらの形が適切か考えてみましょう。

  1. 昨日、友達が私の家に来ました。
  2. 私が家に着く前に、母は夕食を作っていました。
  3. その時までに、私はその本を3回読んだことがありました。

それぞれの状況で、過去のある時点と、それより前の出来事や継続を意識して、適切な形を選んでみてください。

まとめ:時系列を味方につけよう!

過去形と過去完了形の違いは、過去の出来事をいつの時点から見ているのか、そして複数の過去の出来事がある場合に、どちらがより古い出来事なのかを理解することにかかっています。今日解説したポイントを参考に、ぜひ練習してみてください。時系列を正確に表せるようになると、英語でのコミュニケーションがもっとスムーズになりますよ!

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