iud と ius の 違い:避妊具の賢い選び方

「iud と ius の 違いって、一体何だろう?」そう思っているあなたへ。今回は、避妊具として注目されているIUS(インティープラナンス・システム)と、その前身とも言えるIUD(子宮内避妊具)の違いを、分かりやすく解説していきます。どちらも子宮内に装着する避妊方法ですが、その仕組みや効果、そしてメリット・デメリットには大きな違いがあります。 この違いを理解することは、自分に合った避妊方法を選ぶ上で非常に重要です。

IUSとIUDの基本的な違い

まず、IUSとIUDの最も大きな違いは、その「仕組み」にあります。簡単に言うと、IUDは異物として子宮内に存在することで精子の動きを妨げ、受精しにくくするものでした。一方、IUSはそれに加えて、子宮内膜の環境を変化させることで、受精卵が着床しにくくする効果も持っています。この、より積極的な作用がIUSの大きな特徴と言えるでしょう。

具体的に見ていくと、IUDには銅製のものと、ホルモン放出のないプラスチック製のものがありました。銅は精子にとって毒性があり、運動能力を低下させる効果が期待されていました。しかし、その効果はIUSに比べて穏やかでした。

IUSは、子宮内に出血を抑える作用があることから、月経困難症の治療にも使われることがあるレボノルゲストレルというホルモンを放出します。このホルモンが、避妊効果を高めるだけでなく、生理痛や過多月経の改善にもつながるという点が、IUDにはない大きなメリットです。

IUSの進化:IUDからの進歩

IUSは、まさにIUDの進化形と言えます。従来のIUDは、避妊効果はあったものの、生理痛が重くなったり、出血量が増えたりする人もいました。しかし、IUSはホルモンを放出することで、そういったデメリットを軽減し、さらに避妊効果を高めることに成功したのです。

IUSの登場は、避妊方法の選択肢を大きく広げました。特に、生理痛に悩んでいる女性にとっては、IUSは避妊と生理痛の緩和を同時に叶えられる、まさに一石二鳥の選択肢となり得ます。

IUSの仕組みをもう少し詳しく見てみましょう。

  • ホルモン放出: 子宮内に装着されたIUSから、レボノルゲストレルというホルモンが少量ずつ放出されます。
  • 子宮内膜の変化: このホルモンが子宮内膜を薄くし、受精卵が着床しにくい状態にします。
  • 精子の運動抑制: また、子宮頸管粘液を濃くして精子の侵入を妨げ、精子の運動能力を低下させる効果もあります。

IUSのメリット:ここがすごい!

IUSの最大のメリットは、なんといってもその高い避妊効果です。正しく装着されていれば、妊娠率は非常に低くなります。さらに、先ほども触れましたが、生理痛や過多月経の改善が期待できる点も、多くの女性にとって魅力的なポイントです。

IUSのメリットをまとめると、以下のようになります。

  1. 高い避妊効果: 失敗率が非常に低い
  2. 生理痛・過多月経の改善: 月経困難症の治療にも使われる
  3. 長期間の避妊: 一度装着すれば数年間効果が持続
  4. ホルモン剤の全身作用が少ない: 子宮内にのみ作用するため、飲み薬のピルに比べて副作用が少ない傾向

IUDのメリット:それでも選ばれる理由

IUSが登場する前から、IUDは避妊方法として広く利用されてきました。IUDのメリットとしては、まず、ホルモン剤を使わない(銅付IUDの場合)という点が挙げられます。ホルモン剤に抵抗がある方や、過去に副作用が出た経験がある方にとっては、IUDが第一選択肢となることもあります。

IUDの主なメリットは以下の通りです。

  • ホルモン剤不使用(銅付IUD): ホルモン剤の副作用が心配な方に
  • 比較的安価: IUSに比べて初期費用が抑えられる場合がある
  • 避妊効果: 適切に装着されていれば、一定の避妊効果が期待できる

IUSとIUDのデメリット:知っておきたいこと

IUSにもデメリットはあります。一番に挙げられるのは、装着時に痛みを伴う場合があることです。また、装着直後やしばらくの間、不正出血や下腹部痛が起こることもあります。さらに、IUDと同様に、装着したことで子宮に異物が入り、感染症のリスクがわずかに高まる可能性も指摘されています。

IUSのデメリットをまとめると以下のようになります。

デメリット 説明
装着時の痛み 個人差はありますが、チクッとした痛みを感じることがあります。
不正出血・下腹部痛 装着直後や初期に起こることがありますが、徐々に軽減することが多いです。
感染症のリスク わずかに高まる可能性があります。
費用 IUSはIUDに比べて高価な場合があります。

IUDのデメリット:知っておくべき注意点

IUDのデメリットとしては、IUSと同様に装着時の痛みや、装着後の不正出血、腹痛などが挙げられます。また、銅付IUDの場合、生理痛や出血量が増える人もいるため、月経困難症がある方にはあまり向かないことがあります。さらに、IUSに比べて避妊効果はやや劣ると言われています。

IUDのデメリットについても理解しておきましょう。

  1. 生理痛・出血量の増加: 銅の作用で悪化する可能性がある
  2. 感染症のリスク: IUSと同様
  3. 避妊効果: IUSに比べてやや劣る
  4. 異物反応: まれに子宮から排出されることがある

どちらを選ぶ?IUSとIUDの比較

結局、IUSとIUDのどちらが良いのか、悩ましいところですよね。これは、あなたの体の状態や、避妊に何を最も重視するかによって変わってきます。

例えば、生理痛がひどい方や、できるだけ確実な避妊をしたい方には、IUSがおすすめです。一方、ホルモン剤を使いたくない方や、生理痛があまり気にならない方、そして費用を抑えたい場合は、IUDも選択肢に入ってきます。

IUSとIUDの比較表を作成してみました。

項目 IUS IUD (銅付)
避妊効果 非常に高い 高い
生理痛・過多月経 改善効果あり 悪化の可能性あり
ホルモン剤 使用する(レボノルゲストレル) 使用しない
装着時の痛み あり(個人差あり) あり(個人差あり)
費用 高め 比較的安価

専門家への相談:あなたに最適な選択を

ここまでIUSとIUDの違いについて解説してきましたが、最終的にどちらを選ぶかは、専門家である医師とよく相談することが大切です。あなたの健康状態、ライフスタイル、そして将来の妊娠希望などを総合的に判断し、最適な方法を提案してくれます。

医師との相談で確認すべきこと:

  • あなたの体にIUSまたはIUDが適しているか
  • それぞれのメリット・デメリットについて、あなたの場合にどう影響するか
  • 装着や抜去の方法、費用について
  • 副作用が出た場合の対処法

IUSとIUD、それぞれの特徴を理解し、医師としっかりと話し合うことで、あなたにとって最善の避妊方法を見つけることができるでしょう。

「iud と ius の 違い」について、ご理解いただけたでしょうか? どちらも有効な避妊方法ですが、その仕組みや効果、そしてメリット・デメリットには違いがあります。ご自身の体としっかり向き合い、専門家のアドバイスも参考にしながら、納得のいく選択をしてくださいね。

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