「車両 重量」と「車両 総 重量」、この二つの言葉、なんとなく「車の重さ」に関係してるんだろうな、と思っていませんか？ 実は、この 車両 重量 と 車両 総重量 の 違い は、私たちの安全なカーライフや、購入時の判断にも大きく関わってくる、とっても大切なポイントなんです。
車両 重量：あなたの愛車、そのままの重さは？
まず、「車両 重量」について見ていきましょう。これは、簡単に言うと、車が本来持っている「空っぽの状態」での重さのことです。いわば、ドライバーや乗客、荷物、そして燃料などを一切載せていない、素の状態の車重ですね。
この車両 重量には、以下のものが含まれています。
- エンジンやトランスミッションなどの主要部品
- ボディや内装
- 標準装備されているエアコンやオーディオなど
- バッテリーやオイルなどの油脂類
この車両重量は、車の基本的な性能や燃費、そして税金（自動車税など）の計算にも影響を与える、非常に重要な数値なんです。
車両重量を知ることで、例えば「この車、運転しやすいかな？」「高速道路での安定性は大丈夫かな？」といった、車の走りのイメージを掴むのに役立ちます。また、カタログなどで「〇〇kg」と表示されているのは、この車両重量であることがほとんどです。
車両 総 重量：全部乗せ！許容される最大重量
次に、「車両 総 重量」です。こちらは、先ほどの車両重量に加えて、走行するために必要なものや、乗客・荷物の重さまで全て含んだ、「その車が安全に走行できる最大の重さ」のことを指します。つまり、車が「これ以上重くなると危ないよ！」という上限値のことなんです。
車両 総重量には、以下のようなものが加算されます。
- 乗客の体重
- 積載する荷物の重さ
- 走行に必要な燃料の重さ
これは、積載量の上限を示すものであり、 安全基準を満たすために、メーカーが設定した最も重要な指標の一つです。
| 項目 | 含まれるもの |
|---|---|
| 車両 重量 | 車本体の重さ（走行に必要な油脂類含む） |
| 車両 総 重量 | 車両重量 ＋ 乗客 ＋ 荷物 ＋ 燃料 |
例えば、キャンピングカーのようにたくさんの荷物を積んだり、家族全員で旅行に行ったりする際には、この車両 総重量を超えないように注意が必要です。超えてしまうと、ブレーキの効きが悪くなったり、タイヤがパンクしやすくなったりと、非常に危険な状況になりかねません。
この車両 総重量は、車のドアの内側や車検証などに記載されていることが多いので、普段あまり意識しないかもしれませんが、いざという時のために覚えておくと安心です。
積載制限と車両 総 重量：安全運転の秘密
車両 総重量と切っても切れない関係にあるのが、「積載制限」です。これは、文字通り、車に積むことができる荷物の重さの制限のこと。そして、この積載制限は、車両 総重量から車両 重量と乗車定員分の重さを差し引いたものになります。
具体的には、以下のような計算で積載量の上限が分かります。
- まず、車両 総重量から車両 重量と、乗車定員が全員乗った場合の平均的な体重（例えば、一人65kgとして計算）を引きます。
- そうして出てきた数値が、安全に積むことができる荷物の最大重量となります。
この積載制限を超えてしまうと、車の走行性能だけでなく、サスペンションやブレーキといった足回りに大きな負担がかかり、故障の原因になるだけでなく、事故に繋がる可能性も高まります。
例えば、引っ越しでたくさんの家具を運んだり、アウトドアで大量のキャンプ道具を積んだりする際には、この積載制限を必ず確認しましょう。車の取扱説明書や、車検証の備考欄などに記載されていることが多いですよ。
過積載の危険性：見えないリスクを理解しよう
「ちょっとくらいなら大丈夫だろう」と思って、ついつい荷物を多く積んでしまう…。そんな過積載は、実は非常に危険な行為です。見た目には分かりにくいかもしれませんが、車には目に見えない大きな負担がかかっているのです。
過積載による具体的な危険性としては、以下のようなものが挙げられます。
- ブレーキ性能の低下： 重くなった分、止まるのに時間がかかります。雨の日や下り坂では特に危険です。
- タイヤの損傷： タイヤに過度な負荷がかかり、バースト（破裂）する危険性があります。
- サスペンションの破損： 車の車体を支えているサスペンションが歪んだり、壊れたりすることがあります。
- ハンドリングの不安定化： カーブを曲がる際に、車体がふらつきやすくなり、コントロールが難しくなります。
過積載は、自分だけでなく、周りの車の安全も脅かす行為です。
「ついつい」の過積載は絶対にやめ、常に車両 総重量や積載制限を守るように心がけましょう。
税金との関係：車両 重量が左右するもの
車両 重量と車両 総重量は、車の税金にも密接に関わっています。特に、自動車税（種別割）や環境性能割などは、車の形状や排気量だけでなく、車両 重量によっても税額が変わる場合があります。
例えば、
- 排気量が同じでも、車両 重量の重い車の方が、税金が高くなる傾向があります。
- また、エコカー減税などの制度では、車両 重量だけでなく、燃費性能やCO2排出量なども考慮され、優遇措置が受けられるかどうかが決まります。
車両 重量が軽い方が、税金面でも有利になることが多い ため、新車購入時には、この点も考慮に入れると良いかもしれませんね。
もちろん、税金だけで車を選ぶのは本末転倒ですが、車の維持費を考える上では、車両 重量と税金の関係を理解しておくことは、賢い車選びに繋がります。
中古車選びのポイント：知っておくと得する知識
中古車を購入する際にも、車両 重量と車両 総重量の知識は役立ちます。お店に並んだ車を見て、「この車、思ったより重そうだな」「この積載量で十分かな？」といった判断材料になるからです。
特に、
- キャンピングカーや商用車など、積載量を重視する車
- 趣味の道具（サーフィン用品や自転車など）をよく積む方
- 大家族で移動する機会が多い方
は、中古車を選ぶ前に、その車の車両 重量と車両 総重量をしっかり確認することをおすすめします。
中古車の場合、過去のオーナーがどのような使い方をしていたかも、車両の状態に影響します。 過積載を繰り返していた車は、足回りが傷んでいる可能性もあるため、注意が必要です。
お店の人に「この車の車両 総重量はどれくらいですか？」と質問するのをためらう必要はありません。むしろ、しっかりと質問することで、自分に合った、安全な車を選ぶことができるはずです。
まとめ：安全・安心なカーライフのために
いかがでしたでしょうか？ 「車両 重量」と「車両 総 重量」の違い、そしてそれぞれの重要性について、ご理解いただけたかと思います。これらの知識は、単に車のスペックを知るだけでなく、安全で快適なカーライフを送るための、まさに基本中の基本と言えます。
日頃から、自分の車の車両 重量や車両 総重量、そして積載制限を意識することで、予期せぬトラブルを防ぎ、より安全に、より楽しく、ドライブを楽しむことができます。ぜひ、今日からあなたの愛車の重さについて、少し意識してみてくださいね！