ヘアスタイリング剤を選ぶとき、「バーム」と「ワックス」、どちらを使えばいいか迷ったことはありませんか？ 実は、バームとワックスにはそれぞれ得意なことや使い心地に違いがあります。この違いを理解することで、あなたの髪質やなりたいスタイルにぴったりのスタイリング剤を見つけることができるでしょう。今回は、そんな バーム と ワックス の 違い を分かりやすく解説していきます。
バームとワックスの基本的な違い
まず、バームとワックスの最も大きな違いは、その「質感」と「セット力」にあります。バームは、オイルや天然由来の成分を固めたようなテクスチャーで、髪にツヤと潤いを与えながら、ふんわりとした自然なまとまりを出すのが得意です。
一方、ワックスは、より粘度が高く、髪をしっかりホールドする力に優れています。そのため、立体感のあるスタイルや、長時間キープしたいアレンジに適しています。バームが「保湿」と「ナチュラルな束感」、ワックスが「ホールド力」と「デザイン性」を重視すると考えると分かりやすいかもしれません。
それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。
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バーム
- ツヤ感・保湿力重視
- ナチュラルな束感、ふんわり感
- 固まりすぎない
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ワックス
- セット力・キープ力重視
- 立体感、シャープな束感
- 髪をしっかり固める
バームの魅力：自然なツヤと潤い
バームは、なんといってもその「ツヤ感」と「保湿力」が魅力です。髪のパサつきを抑え、しっとりとまとまりのある髪にしてくれます。まるでトリートメントのように髪をケアしながらスタイリングできるのが嬉しいポイントです。
バームの使い方は、少量ずつ手に取り、手のひらでよく伸ばしてから髪になじませるのが基本です。特に毛先を中心に使うと、自然な束感とツヤが出て、こなれ感のあるスタイルに仕上がります。固まりすぎないので、何度か手ぐしで調整しやすいのも特徴です。
バームは、以下のような髪質やスタイルにおすすめです。
- 乾燥してパサつきやすい髪
- クセ毛を自然にまとめたいとき
- ナチュラルでツヤのある仕上がりを目指したいとき
- ヘアオイルのベタつきが苦手な方
ワックスの多様性：表現力豊かなスタイリング
ワックスは、その強力なセット力で、どんなスタイルでも作り上げることができる表現力の高さが魅力です。ハードワックスなら立ち上げスタイルも崩れにくく、ソフトワックスならふんわりとした動きを出すことも可能です。
ワックスを選ぶ際は、仕上がりたいスタイルに合わせて「セット力」と「ツヤ感」で選ぶのがポイントです。例えば、マットな質感で無造作な動きを出したいのか、それともツヤ感のある濡れ髪風にしたいのか、などイメージを具体的に持つと選びやすいでしょう。
ワックスの主な種類と特徴は以下の通りです。
| 種類 | セット力 | ツヤ感 | 得意なスタイル |
|---|---|---|---|
| ハードワックス | ◎ | △～〇 | ショート、立ち上げ、束感 |
| ソフトワックス | 〇 | 〇 | ミディアム～ロング、ふんわり感 |
| マットワックス | 〇 | × | 無造作感、ナチュラル |
バームとワックスの使い分け：シーン別アドバイス
バームとワックス、どちらか一方だけでなく、シーンやなりたいスタイルによって使い分けるのが、よりおしゃれなヘアスタイルを楽しむコツです。例えば、普段使いで自然なまとまりが欲しいときはバーム、特別な日や崩したくないアレンジをしたいときはワックス、といった使い分けができます。
また、両方を組み合わせることも可能です。まずベースとしてバームで髪全体に潤いとツヤを与え、その後、部分的にワックスを使って束感や動きを出す、といった応用テクニックもおすすめです。
以下は、シーン別のおすすめの使い分け例です。
- 普段使い・オフィス向け ：バームで自然なツヤとまとまりを。
- 休日のアクティブなスタイル ：ソフトワックスで動きを出し、ハードワックスでキープ。
- フォーマルな場面 ：バームでしっとり、ワックスでしっかりセット。
- 雨の日など湿気が気になる日 ：セット力の高いワックスがおすすめ。
バームの具体的な使い方：ナチュラルヘアの作り方
バームを使ったナチュラルヘアの作り方を具体的に見ていきましょう。まずは、シャンプー・ドライヤーで髪を整えた状態から始めます。バームは少量から使うのが鉄則。パール粒大くらいを手に取り、指の腹や手のひらでしっかりと溶かすように温めます。
次に、髪の中間から毛先にかけて、指の間を通してなじませていきます。この時、根元につけすぎるとペタッとしてしまうので注意しましょう。毛先を軽く握るようにすると、自然な束感が出やすくなります。最後に、顔周りなど気になる部分があれば、残ったバームを指先につけて軽く整えれば完成です。
バームを使ったスタイリングのポイントは以下の通りです。
- 少量から始め、様子を見ながら足す
- 手のひらでしっかり温めてから髪になじませる
- 毛先を中心に、髪全体に均一につける
- つけすぎた場合は、乾いたタオルで軽く押さえる
ワックスの選び方：なりたいスタイル別ガイド
ワックスは種類が豊富なので、なりたいスタイルを明確にして選ぶことが重要です。ショートヘアで動きを出したいならハードワックス、ミディアム〜ロングヘアでふんわりさせたいならソフトワックス、ナチュラルな質感にしたいならマットワックス、といった具合です。
また、ツヤ感の有無も仕上がりに大きく影響します。ツヤのある仕上がりにしたいなら、シアバターやオイル成分が多く含まれているワックスを選ぶと良いでしょう。逆に、マットな質感でナチュラルに仕上げたい場合は、ツヤ感の少ないワックスを選びましょう。
ワックス選びのチェックリストを作成しました。
- 髪の長さ ：ショート/ミディアム/ロング
- なりたいスタイル ：ナチュラル/束感/立体感/動き
- 仕上がりの質感 ：ツヤあり/ツヤなし（マット）
- セット力 ：軽め/普通/強め
バームとワックスの併用テクニック：プロ技伝授
バームとワックスを上手に併用することで、より複雑で魅力的なヘアスタイルを作ることができます。例えば、まずバームを髪全体になじませてベースのツヤとまとまりを作り、その後、ワックスを指先に取り、毛先や表面に軽くつけて束感や立体感をプラスするといった方法です。
この併用テクニックのコツは、それぞれの剤の特性を活かすことです。バームで髪を柔らかくし、ワックスで形状をキープするイメージです。最初は少量ずつ試しながら、自分に合ったバランスを見つけるのがおすすめです。
併用する場合のステップ例：
- 髪全体にバームをなじませ、ツヤとまとまりを出す。
- ワックスを少量手に取り、指先でよく伸ばす。
- 毛先や表面に軽くつけて、束感や動きを調整する。
- 必要に応じて、ハードスプレーなどで最終的なキープ力を高める。
バームとワックス、それぞれの特徴と使い方が分かれば、あなたのヘアスタイリングの幅はぐっと広がります。ぜひ、今日の気分やなりたいスタイルに合わせて、最適な方を選んだり、組み合わせてみたりしてください。きっと、今まで以上にヘアスタイルを楽しめるはずです。